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2009年5月20日 (水)

紙の本はなくなる?

読み捨てメディアとしての紙の本は案外早くなくなるかもしれませんね
http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20090519/1242730156

課金だのコピー問題だのシステム部分のところはさておき、
これって乱暴にまとめると、消費者が「本」というものを
「情報」と捉えるか「物品」と捉えるか次第なんじゃないですかね。

上のリンクで音楽業界が例に挙がっていますが、
音楽のデータ配信化は恐らくこれから先更に進むであろう
と予想できるのは、音楽を「情報」として欲しがってる
消費者が増えてきてるからでしょう。

「情報」というと語弊があるかも知れませんが、要するに
レコードやCDといった「物品」自体に価値があるワケではなく、
音楽そのもののみに価値を感じている層が増えてきてるという。
実際自分の周りにも音楽はMP3で充分って人はいますし。
(ちなみに個人的にはライナーを含めたパッケージングにも
 価値を感じてるので自分はCD派ですが)

これに対し本というものはその両方の側面があります。
「本」という形態の「物品」と、中に書いて(描いて)ある「情報」。

新聞や雑誌の場合、読んだら捨ててしまうことからも判るように
「物品」としての価値は低いですよね。
実際ニュースはネットで充分、って派が増えてきてますし。
もし電子ペーパーなり何なりでインターフェースが普及したら
一気にここら辺はデータ化が進むと思います。
今の雑誌不況はその表れなんじゃないでしょうか。

それに対し、いわゆる本、それは小説であったり実用書であったり
エッセイ集であったり漫画の単行本であったり写真集であったり、
まあ色々あるワケですが、どれが残ってどれが淘汰されるかは
読者の「物品」「情報」の間の不等号の向き次第なのかなと。

例えば漫画を例に取ると、漫画=画像データにすぎない
とも考えられますが、その一方で単行本という物品そのもの、
パッケージング自体に価値を抱いてる読者は多いんじゃないかなと。
実際我々がやってる単行本作業ってのは漫画以外の部分も含めて
単行本という物品の商品価値を上げる、という作業なワケですし。

小説やノンフィクションなんかの文字主体の本の場合、
テキストデータだけに価値を感じてる人がどれくらいいるのか、
例えば今でも青空文庫でテキストデータをダウンできますが、
それでその小説を所有した気分になるのかどうか。
一方実用書、例えば料理のレシピ集といったものはそれこそ
レシピという情報それ自体が価値そのもののような気もします。

自分はアイドル写真集とかあまり買わないんで判らないんですが、
そういう本を買う人って画像そのものと、写真集という物品と
どちらによく価値を感じてるんですかね?
同じく画像データですが、漫画と違ってその連続性が薄い
ってところからもなんか紙の印刷ではなくデータ画像集でも
満足する人は多そうな気もしますが。

とまあひと言で「本」といってもその用途やコレクション性が
それぞれ性質が違うので一概には云えないんですが、
「情報」>「物品」という価値観が高いジャンルから徐々に
データ配信に移り変わっていくんじゃないでしょうか。

もし利便なインターフェースが充分に普及したとしたら、
まずは新聞、雑誌からデータ化が始まり、
実用書やエッセイ集は結構早めに移るような気がします。
小説は果たしてどうなんでしょう?
漫画はコレクション性が高いので紙媒体での需要が続くんじゃ?
…というのは漫画家ならではの希望的観測でしょうか(笑)。
(実際zipで満足という人種が増えてきてるのは事実ですし)

ちなみに今の携帯漫画は一種のバブルだと思ってます。
今まで漫画の単行本なんか全く買わなかった層が
その手軽さから手を出してるワケで、
そういう人は元々漫画への所有欲は低いですしね。
実際携帯で大ヒットしたけど単行本にしたらさっぱり、
という例は結構ありますし。

ただどんなにデータ化が進んでも漫画の単行本は
今の専門書のような形態で、少部数発行の
一冊三千円とかのコレクターズアイテムというカタチで
しばらくはしぶとく紙媒体で残っていくような気がしますが。

自分自身は万単位で本を所有しているという
ある意味極端な人種ですが、これから先自分のような
本自体への所有欲が高い人の比率がどうなっていくかってコトで
紙の本の行く末は決まっていくんじゃないでしょうか。
まあそこら辺はマーケティングの専門家にお任せしますが。

いつになるかは判りませんが、自分達のようなオールドタイプ世代が
段々死滅していって、本=データという価値観のニュータイプ世代が
台頭してきた時が紙の本の終焉になるんでしょうね。

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