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2008年4月15日 (火)

白詰草畑

とゆーワケで見てきましたよ、『クローバーフィールド』。
まずはネタバレ回避。












とりあえず第一印象は「巧い」映画だな~と。

これって徹底して一台のカメラの視点だったんですねえ。
事前情報を殆ど入れないまんま見に行って、
予告のあの映像のみの知識しか持ってなかったんで、
もう少し違うアプローチの演出かと思い込んでました。

いや星新一の『セキストラ』みたいな
コラージュ方式なんじゃないかなと勝手に予想してまして。
つまり、予告にもあった一般市民の撮ったビデオあり、
ニュース映像あり、お天気カメラの映像あり、みたいに
断片断片を小出しにしてって全部見るとようやく
全貌が明らかになる、みたいな感じの。
『ひぐらし』をTipsだけにした、みたいな。

『ブレア・ウィッチ』くらいのスケールの物語だったら
一台のカメラでもありでしょうけど、
巨大生物出現という大スケールの話なんだから
もっと俯瞰した視点も必要かな、と思いまして。

でも冒頭のキャラ描写にかなり時間を取ってたし
判りやすい主人公とヒロインもいたんで
すぐさま見方を方向転換したんですけどね。
ああ、こりゃ宝田明と河内桃子だな、と。
(平田昭彦や志村喬はいないけどw)
ちゃんとビル破壊もあるわ軍隊出動もあるわ
メガヌロン(いやショッキラス?)も出るわで
怪獣映画として見ることにシフトしたんですよ。

つかプロダクションタイトルの部分の足音からして
もう一作目の『ゴジラ』そのまんまだし。
むしろ足音の後に鳴き声が入らないのが違和感(笑)。
でもエンディングのあの曲は、云われてるほど
伊福部っぽないかなぁ? とは感じましたが。

ところが怪獣映画として割り切って見たのが運の尽き。
ラストまで見て、これ怪獣映画でもなかったじゃん(´・ω・`)
実はパニック物だったんですねえ。
『ゴジラ』というよりは『地震列島』に近い?(笑)
つかラストのあの締め方からするとホラー物ですか。

いや怪獣映画の物語のベクトルって
いかに怪獣自体をカッコよく見せるか、
そしていかにその怪獣を倒すか、が到達点じゃないですか。
『クローバーフィールド』の場合、怪物自体の姿も
殆ど見せないし、視点はあくまで主人公側だし、
(一人称カメラなんで当たり前ですが)
なんといっても怪物倒さないし。

怪獣映画として見てしまったんで、
あのラストを見て、あれ、もう終わり?
とか物足りなく感じちゃいまして。
だってまだ戦車隊との対決シーンもスーパーXも
オキシジェン・デストロイヤーも出てないよ?(笑)
それにあのフェイスハガー(違)の方も
伏線張るだけ張っといて解決してないし。
絶対ED後にどんでん返しが来るかと思ったんですけどねえ(´・ω・`)

ところで一人称視点ったら、自主映画撮ってたヤツなら
一度はやろうと思っちゃう演出なんですが、
まあ大抵は面白くならないのが常でして(笑)。
一人称視点にこだわりすぎて観客が付いて来られなかったり
逆に視点が徹底出来ずに中途半端になっちゃったり。
そもそも8mmフィルムの撮影時間って四分弱しかないので
長回しにも限度があるし、一人称って難しいんですよね。
ヒッチコックの『ロープ』も何ヶ所かカット割りしてますし。

でもこの映画の場合、ホント最後まで徹底して一台のカメラだし、
カット割りも、撮影中断や機材の不調という形で巧く処理してるし。
その映像も素人が撮ったものであるにも関わらず
状況説明が説明しすぎずいいカンジに入ってくる。
テレビのニュースがチラっと画面に映ったり
軍人が微妙な発言をしてる場にいあわせたり
消し残しのカップルの映像がところどころ出てきたり。

一人称視点という実験的手法を使いながら、
ちゃんとエンターテインメントになってるんですよね。
そこら辺が最初に書いた「巧い」ってことですね。

まあ素人がそこまで都合よく撮るのかとか
お前ら怪物の進行方向に先回りしてるだろとか
そしてなんといっても凄え丈夫なカメラ(笑)とか
ツッコミどころは色々ありますが、まあそこら辺は
エンターテインメント作品として全然許容範囲内でしょう。

あのラストといい、巷に出回ってる情報からしても
続編がありそうな感じですが、今回と同じ手法は
使えないでしょうし、さて次はどういう手で来るのかな?

個人的な予想としては、次回作こそ最初に書いたような
コラージュ方式で来るんじゃないかと思ってるんですが。
今回が徹底して一人称視点の演出だったんで、
次は逆に徹底して俯瞰した演出になるんじゃないかと。

いや昔、自主映画撮ってた頃に夢想してたんですが、
もし自分が怪獣映画撮るとしたら、というので考えてたのが
最初に書いたコラージュ方式だったんですよ。
二時間のニュース番組そのまんまの形式、という映画。
オーソン・ウェルズの『火星人襲来』みたいな。

生放送という設定で、リアルタイムに怪獣出現の状況が
現地のレポーターとかからスタジオに入ってくる一方、
一般市民の撮った映像やお天気カメラの映像なんかで
段々全体像が浮かび上がってくる、みたいな感じなヤツ。
ちなみに当時主役に考えてたのは露木茂(笑)。

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